アクティブラーニングって?わかりやすく学習法をご紹介します!

アクティブラーニングって聞いたことはあるけど実はくわしくはわからない…

そんなふうに感じている保護者の方も多いのでは?

おおまかに説明すると、アクティブラーニングとは文部科学省が「主体的・対話的で深い学び」と位置づけて推奨している学習法になります。

なんだか、難しいですね。

ここではもう少しわかりやすく、アクティブラーニングってどんなことをするのかを詳しく説明していきましょう。

また、みなさんが気になっている小学校で必修化されたプログラミング学習との関係性についてもお話します!

アクティブラーニングとは

アクティブラーニングとは生徒が受け身ではなく、主体的に学ぶという今最も注目されている学習法のひとつです。

この学習法は、大学をはじめとして多くの幼稚園、小中高等学校で取り組みが始まっています。

アクティブラーニングのイメージ

アクティブラーニングは「主体的に考える力」「主体的に学ぼうとする姿勢」を育てるための学習法のことです。

今までの「生徒が先生の授業を聞いて学ぶ」という受け身の学習法では、思考力や創造力、表現力は育ちません。そこで、生徒たちが自分で課題を見つけて解決策を考える主体的な学習法が推奨されるようになりました。

いろいろな学習法

生徒が主体となって行う学習法には次のようなものがあります。

  • グループ・ワーク

数人ずつのグループに分かれて、テーマについて話し合いや制作を行う方法

  • グループ・ディスカッション

生徒が数人ずつのグループに分かれて、テーマについて意見し合い結論を出す方法

  • ディベート・ディスカッション

テーマについて意見のことなる生徒同士が議論をかわし、自分の主張を相手に認めてもらえるように意見をまじえる方法

いかがですか?

ひと昔前の学校の授業とは、だいぶ様子が変わっているのがわかりますね。

アクティブラーニングをおこなった生徒たちの変化

現在アクティブラーニングを取り入れている教育施設は、全日制高等学校だけでも90%にのぼります。

アクティブラーニングの授業を受けた生徒たちに一番変化があったのは「学習意欲の向上」です。

また、「主体性、協働性の向上」「思考力、創造力、表現力の向上」という結果も。

これらの結果を見ても、アクティブラーニングは能力の向上に効果が高いといえますね。

アクティブラーニングが注目される背景

アクティブラーニングが注目されるようになった背景には、さまざまな社会環境の変化があります。

社会環境の変化に対応できる人材を育てるためにも、アクティブラーニングは有効な学習法なのです。

 日本の社会環境の変化

日本社会環境の変化とはいったいどのようなことでしょうか。

具体的には人口減少や少子高齢化、グローバル化社会などがあげられます。

子どもたちが大人になったときには、社会環境はもっと複雑になっているでしょう。

目まぐるしく変わっていく社会に対応できる人材育成が必要になってきますね。

変わり続ける社会環境のなかで求められる人材

この先求められるのは、「主体的かつ協働的に問題を解決できる力のある人」といえるでしょう。

 自分の意見をもって仲間と協力しあえば、きっとすばらしいアイデアがうまれます。

この仕組みを作れるのがアクティブラーニングなのです!

求められる人材を育てるために

「主体的に協働的に問題を解決できる力のある人」を育てるには、アクティブラーニングが最適とお伝えしましたね。

アクティブラーニングはさまざまなところでカリキュラムに組み込まれています。

ディスカッションやグループ・ワーク以外にも、小学校でのプログラミング授業が必修化されたのは知っていますよね。

幼稚園や保育園では「お帰りの会」などで今日あった出来事を前に出て一人ずつ発表するなどの活動も行われています。

アクティブラーニングの3つの手法

アクティブラーニングには、主体性や協働性を身につけ思考力や表現力を養うためのさまざまな手法があります。

その中でも代表的なものをご紹介しましょう。

 KP法

 日本環境教育フォーラムの川嶋理事長が提唱した学習法です。

「K」は紙芝居、「P」はプレゼンテーション。つまり紙芝居のプレゼンテーションです。

KP法にはふたつのメリットがあります。

  • ボードに授業内容が書かれた紙芝居を貼り付けることで、先生が黒板に文字を書く時間を減らすことができます。その分、先生が教えたり生徒たちが考えたりする時間が増えるのです。
  • ボードの紙芝居が残っていれば、生徒は話を聞きながら前出の説明を見直すことができるので、理解力があがります。

学び合い

上越教育大学の西川教授が提唱した学習法です。

提示された課題を、生徒全員が達成できるように協力して学び合う学習法です。

先生は出来るだけ関わらず、生徒たちが主体となって課題に取り組みます。自分の課題が終わったら全員が課題を達成できるように協力して教え合います。

 ジグゾー法

アメリカの社会心理学者エリオット・アロソンが提唱した学習法です。

白人の子どもと黒人の子どもの教育レベルが違っても、お互いが協力しあえるための学習法としてつくられました。

  1. 生徒4人×4グループをつくります。
  2. グループごとに異なる議題をグループの仲間と調べたり話し合ったりして理解を深めます。
  3. 次に、シャッフルして別々のグループだった生徒4人×4グループをつくります。
  4. それぞれが先ほど調べた議題についての情報を交換しあい、より知識を深めていきます。

アクティブラーニングとプログラミングの関係

アクティブラーニングについて調べていると「プログラミング」という言葉が関連して出てきます。

関係性としては、アクティブラーニングの中にプログラミング学習があるというイメージでしょうか。

YouTubeのプログラミング動画でも「プログラミング上達の一番の方法はアクティブラーニングである」と推奨しているユーチューバーがたくさんいますよ!

 プログラミング学習の目的

小学校でプログラミング学習が必修化された目的をしっていますか?

学校で学ぶ教科の理解を深めて論理的思考を身につけるためです。

つまり、課題を解決する手段を自分で考えて適切な答えを出せる力を身につけようということですね。

アクティブラーニングとプログラミングの共通点はどこ?

 アクティブラーニングとプログラミングのどちらにも言えることは、

  • 先生は見守る立場である
  • 自分で考えてわからなければ自分で聞きに行く
  • 自分の課題や作品を発表してアウトプットする

ということです

よくプログラミングはひとりで黙々と行うと考えられがちですが、実はこのような手法が組み込まれている画期的な学習法なのですね!

まとめ

いかがでしたか?

アクティブラーニングは、これからの時代を生きていく子どもたちにはとても有効な学習法だということがわかりましたよね。

そして、アクティブラーニングとプログラミングはとても相性のいい学習法です。

今回の説明で、お子さんの授業がどのような目的で行われているかがわかったと思います。

また違った視点で子どもの教育について考えるいいきっかけになるとうれしいです!

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